「蒜山三座」とは、岡山県に位置する上蒜山、中蒜山、下蒜山の3つの山の総称です。
往復縦走したといっても距離18.14km、累積標高1894mとハードコースではないのです。
今回は下→中→上→中→下と往復しました。
なので大阪から今回のように一人DANGANするには車で3時間と近く、
三座はそれぞれ標高1000m以上あるので、お手軽に稜線ハイク or ランが楽しめるお得な山なのです(^^
というわけで、GOしたのですが、前日の出発地点の下蒜山登山口到着はなんだかんだで夜中2時。
テント張って仮眠したかったけど、すごく眠いし、寒いし(11℃)あたり一面ものすごい動物園の匂い(獣臭?)がしたので、
素直に車中泊。朝にはその匂いは一切しなかったので、きっと到着時はドリフの志村後ろ後ろ!ばりになんかがいたに違いない...
むー、それしきでテント張れないとはまだまだ軟弱ですな...
翌朝、装備を整え最初の下蒜山山頂に向けて6:40に出発!
む、寝すぎた....
気温14℃、寒い...
最初は快適な登山道も...
すぐに急な上りに...
しかし五合目まで来ると、待ってましたの雲海!
これは5月に来た時もそうだったのできっとあると思ってました。
でももう一時間早くスタートしてればもっと雲も多かっただろーなー。ちょっと残念...
さらに進めると「雲居平」というナイスなネーミングの見晴らしのいいところに一旦出て、
頂上直下はやっぱり急登...
朝イチまだ体がしっかり動かないのをなんとか動かして、開始から1時間で下蒜山山頂!
そしてすぐに楽しみにしていた朝ゴハン(^^;
お恥ずかしながらエスビット野外初使用で、カップラーメン。
はるか先にそびえる大山を拝みながらおいしく完食。
後で上って来た方と少し話してから、初エスビットに気を取られてあやうく忘れそうになった
証拠写真を出発直前に一枚。
さて、では出発!
ですが....
先の写真、いつもと違って何か違和感ありません?
.....
そうです、足元です。
サンダルなんです。サンダルで来てます。
何故か?
靴忘れたから(>_<)
です...
出発前、車の中で
装備完璧でよし!あとは靴はいてGO!と思ったところで、
自宅の靴箱にいれたままの
カスケディア9を思い出し愕然....
ガーン!かなりのガーン!あんなにチェックしたのにまさか靴を忘れるとは...
でも気分は前のめりだったし、まさか買いに行けないので、
運転兼下山後のリラックス用に履いて来たモントレイルのサンダルで強行!
せめてルナサンダルにしておけばと思いつつも、
まあなんとかなるか+(ブログネタ的には)おいしいかもってことでGO(^^;
おんたけ100kmにつづいて出番がなかったカスケディア9よごめんなさい...
(ドロップバッグに入れてたけど使わなかった..)
気をとりなおして、というよりもそれしかないので、GO!GO!
天気いいから今日はサンダルでもずんずん行くよー!
下蒜山〜中蒜山ルートはコース中で最も長いところ。
快適なブナの林を抜けて、
普段なかなか走れない笹の稜線。
いいですなー!朝の稜線はとても心地よい。
実はもともと今回はじっくりハイキングのつもりだったのだけど、
こんな気持ちのいいとこはやっぱり走ってしまう。
サンダル山行で逆にハイになってしまって、瞳孔まで全開(笑)
中蒜山の頂上直下の急登をクリアしたら下、中、上の分岐点。
あー、きたきた、ここここ。
避難小屋を通り過ぎて中蒜山頂上へ。
むー、足元が締まらない...
しかしながらここからの眺めは格別。頂上も広いのですこしゆっくり休憩。
元々はハイクの予定でしたからね(^^;
普段はなかなかこの高さまで来れないのですがいいですよねー!
地元の低山にも魅力はありますが、眺めだけはこういうところに絶対にかなわない。
こういうの見たかったら時間と手間かけて動くしかないですよねー。
と、ここで今回のザックのご紹介。
UDから出たFASTPACK 20です。
ロールトップで荷物が入れ易いのと、20Lだけどウェストベルトなしのベストタイプ。
とってもよさげだったのでこれは別にレポしますね(^^
おっとまだ上蒜山が残ってるので、頂上ショット一枚撮って(ピンボケ...)、
笹の稜線をGO!GO!
この蒜山三座縦走のコースは、各山の間がこういった気持ちいい笹の稜線で繋がってます。
遠方のアルプスまで出向くことはなかなかできなくても自宅から手頃な距離でこういった稜線が
楽しめるのがここの最大のポイントで、今回ここに来た理由でもあります(^^
やはり稜線は走ってしまいます(^^;
お約束の頂上直下の急登をクリアして、
はい、上蒜山山頂!
と、思いきや、ここは実は山頂ではないのです。
何故かほんとの山頂は縦走コースを外れて少し先にあります。
しかし、こーんな背の高い藪の中を進まなければならず、
着いても眺望は一切なし...
次来る時はパスだな...
上蒜山山頂からの眺望はナシなのですが、天気もいいし、もっと眺めを楽しみたいので少し先へ。
上蒜山登山道から上がって来た時の八合目にあたる槍ケ峰と呼ばれるところを目指します。
ちょっとアップダウンはありますが、ブナの中を抜けるここも気持ちのいい登山道。
稜線を抜けて、
到着。ここから大山が一番近いです。
この日は常に大山が望めるラッキーデイ!独立峰で1729mは迫力ありますよねー!
ふー、やっと折り返し地点まできました。
実はここまでで割と疲れてる走る民モドキ。
真の往復縦走するならここから上蒜山登山口まで降りてもう一回上ってくる、
となるのかもしれませんが、そこまでこだわるつもりはなし(^^;
さあ、折り返し!
このあたりでふと気付きました。
最初はどうなるか心配もあったサンダルだけど、結構いけてる。
サンダルで走ってる人っていつもこの感覚なのか...
逆に靴より開放感があっていいかも!そうかこれか!
踏む度に親指から小指までしっかり踏むのは靴履いてるときと変わらないし、
そうしてれば下りでもグリップは効く。
靴が走る(歩く)のではなくて、あくまで自分の足なんだ。
全部とっぱらって気付くことってあるんですね。
はるかメキシコの走る民がワラーチでどこまでも走るのも、
自分でやってみて初めて腹の底から納得がいきました。
私はいろんな靴を履く事が自体が好きなので、
これからもいろんな靴を履いていきますが、
たまにこういうのもやっていこうと思います。
何にも縛られない、アッパーも靴ひももない開放感は新鮮ですね。
今更ながらハマりそうです(^^
そして折り返して再び中蒜山にもどって今度は昼食。
これも今回のお楽しみ!
メスティンで鶏ゴハンを(^^
しかし炊けるまでの時間にガマンできなくて別にスープも飲んでしまって、
全部食べたらこれが腹パンパン。ちょっとこれは考えないといけないな...
このまま泊まるならいいけど動くなら食べ過ぎだ..
むー、やってみるといろいろあるなー。実践実践。
パンパンの腹で下蒜山までの稜線を眺める。完全に日が昇って逆からみるとまた違う。
稜線大好き(^^
ここからは少し走るも、
腹パンパンなのでハイクモードに完全切り替え(^^;
休憩しては景色を眺め、を繰り返す。
幾重にも連なる山々の向こうにこの日はずっと見えていた大山。
何ものにも代え難い爽快な眺めです。
よし!あとちょっと!進め進め!
実際ちょっとではないのですが下蒜山までリターン。
上りに疲れたので、頂上ショットは道具のみ(^^;
ここでもハイカーの方と少しお話し。
なんでサンダル?
いやー靴忘れちゃって...
それいいの?
いやこれがまたなんとかなるんですよ。
なんて快晴ながら少し傾いた午後の日差しの下、
1000mの山の上でのユルーい会話。幸せタイムですね(^^
こういった一瞬も山の楽しみです。
そして残りは下るのみ。直下の激下りは神経使ったけど、
その先はラスト笹稜線。
下って下って最後のブナ林を抜けたらゴールの下蒜山登山口。
ふー、走る民モドキ、無事戻って参りました!
足元の見た目だけは走る民になれたかな。
ハイクなんだかランなんだか、どうも中途半端な感じになったけど、
念願の三座往復が好天の中で終える事ができて大満足です!
いろいろ実験もできたし、持ってくればいいものもわかりました。
想定外で走る民モドキになれたことで気付いた事も大きな収穫です。
こういう山行も増やして行きたいなー。
そして来年こそはpapagonia登山部でアルプス行きたい(^^
もちろん靴は忘れずに(^^;
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※今回私のレベルでもこの場所で走る民モドキができたのは、条件が整っていたからです。
当日雨の確立はほぼなく快晴、更に前の何日かも雨が降っていなかったので
路面はドライな状態。林のなかでもウェット部分は極わずかでした。
ただマムシだけは何匹も見たので、落ちた笹に隠れた路面では常に注意してました。
ここのマムシ、コース場に横たわって近づいても全然逃げないんです(T_T)
もし雨降ってたら山はスッパリあきらめて、風呂入って蒜山焼きそば食べて帰ってましたね。
靴わすれたのに往復できたのはとても稀な幸運でした(^^;
もちろん次は気をつけます。
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