まっつんパパの爆走"お外遊び"！！

どうにもこうにも天候不順なこの夏の日本。
もう山岳地域だけの話じゃなくて日本全体。
そんな中でも日々天気予報をチェックし、
雲の間にわずかな晴れ間を見つけてというか信じて
行ったのは中央アルプスは空木岳。





さて、今度こそ晴れてくれたかというと.....











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空木岳とは木曽駒ケ岳の南に位置する、
標高2864mの山で百名山のひとつです。

今回確保できた時間は日帰りだったので
南北アルプスに比べて大阪から比較的近いというのが
選んだ理由。
とはいえ2864mの山ですから前日の夜に麓着で
車中にて数時間の仮眠後に出発です。

アクセスは木曽駒ケ岳とほぼ変わりないのですが、
こちらは登山口の近くまで車で行くことができます。
もっとも登山口直近の駐車場は現在林道の工事中のため
その少し下の空いたスペースに車を停めます。

大まかな計画としては、頂上までの上りを6時間、
1時間頂上で休憩して下山に5時間で計12時間の計算。
前日到着時は満点の星空で久々の晴れ頂上の期待大！
朝5：00にスタート♪

出発してしばらくは林道、トレイルの混合。
登山口までは結構な急登で到着したここが本来の駐車場です。



うーん、ここまで来れればかなりラクだったのに...
と思いつつ、呼吸を落ち着かせたら出発。
今回はひさびさにpapagoniaメンバーのT井さんと一緒の二人旅です（^^



今回進んだ池山尾根コースは割と分岐が多いのですが
その都度このようなしっかりした道標があるので迷うことはないです。



登山口から最初はとても静かで
ほぼ平坦なトレイル。



急登から始まるよりやさしくていいですよねー。



しばらく進むと最初の水場、池山小屋近くの湧き水です。



とても冷たくて飲料可のおいしい水。
多分涸れることはないところだと思います。
池山小屋は頂上までのルートから100ｍほどあるのですが、
今回は急ぐためパス。とても立派な小屋らしいです。

さらに進んでいきますが、標高1800mぐらいまでは
ほんとになだらかで気持ちのいいトレイル。
距離も結構あります。



前日の雨で全体がしっとりしていて、
マイナスイオン、フィトンチッドなんて言葉がぴったりの
「優しい」トレイル。すっと歩いていたくなるところで、
今まで歩いたトレイルの中でも有数のお気に入りと
なりましたね。
ああ、こんなトレイルだけで頂上までるながってる山はないものか....

歩みを進めていると前方に何か動くものが...
クマかっ！と緊張したけど色が違う。
じゃあイノシシ？いやそれも体の柄が違う。
のっそりこちらを見た姿を確認するとカモシカでした。



野生のカモシカを見たのなんて初めて！！
興奮しちゃってカメラの操作が落ち着かず
何枚か撮っても顔まで確認できたのはこの一枚だけ...

こちらを一瞥した後はゆっくりと山へ消えていきましたが
それがなんとも優雅な動き。逃げるではなく、
トレイル横の急登をもろともせずにほんとに姿を消すと
いう感じで登っていく。
時間にして1分もなかったと思いますが
これはうれしかったですねー♪

喜びながら中間地点のマセナギを越える。
ここまではいいペース。おし、このままいくぞ。

いいペースなんて言ってますが、
ここよりかなり前の時点で同行のT井さんは
先行して姿見えなくなってます（^^;
お互いソロで頂上目指します。
がんばって追いつきますからね（^^;

しかし2000ｍ付近からは事前の調べでも
わかっていた階段、梯子、鎖場か連続します。

こんなのや、



こんなの。



こんなのも。



ひとつづつクリアして先を進むと、



今度は鎖場。
こんなのや、



こんなの。



上から見るとこんなの。
ほぼ垂直...



鎖場のクサリはかなりしっかりしたものでしたが、
やっぱり緊張しましたよー。さらに部分的にやせ尾根に
なってて、足場が狭かったですからねー。
こういうのいらないから平坦トレイルカモン（^^;

さらに進んで頂上直下の駒峰ヒュッテまでの最後の分岐です。



この分岐、重要です。
向かって右をすすむと空木岳2kmとなってます。
向かって左は途中に小屋があってそこまで500ｍとなってます。
どちらを通っても頂上には着きますが、
ここは向かって右がお勧めです。

この山のトレイルはずっと樹林帯で、
残念ながらここまでほぼ眺望がほぼないのです...
しかし右側は尾根筋へ出るので一気に視界が開けます。

ただ、地図上のコースタイムは左側の方が短いのです。
しかも途中に避難小屋があってなんだか休憩できそうな
気もします（^^;
ここに来るまでにすでに結構疲れていた私は迷わず左を
選びましたがここは眺望のある右側を行くべきでしたねー。
眺望あるなかだと疲れも少しマシになって元気が出てたかもしれないですから...

まあもう戻れないので進むと、左でも少しは開けてきます。



さらに途中は沢筋を上がっていきます。
水はとてもきれいで雰囲気のいい沢です。



そして目の前が開けてきたところで
ようやく目指すヒュッテと頂上が姿を現します。



上の写真の真ん中あたりがそうなのですが、
ちょっとこれ遠いわ！

しかたなしに進みますが、延々続くこういった風景。



右を見上げると稜線らしき景色。
しまった！あっち行ったほうが良かった...



さらに疲れが増します。全然歩が進まないし、
頂上も近づかないしで、何度か現実逃避撮影（笑



それでもなんとか進んでスタートから7時間。
ようやく頂上直下の駒峰ヒュッテ到着。



なんかかわいい建物でしょ♪

さあ、先に到着してるはずのT井さんを探さねば！
頂上を見上げると上に人影が！



拡大。
ああ、あれがT井さんに違いない！



ガスの中心で仁王立ちしておられる！

急げー！ってたって疲れ果てて歩が進まない。
上から見られてる状況でしたがえっちらおっちら
なんとか登って、はい、頂上です。



そこで聞くとなんとT井さんは5時間ほどで到着していたと。
なんと2時間もお待たせしてしまいました。
この頂上に...
Ｔ井さんほんとスイマセンデシタ....

そして頂上からの眺望はガスのためまたゼロ。
これで自身3頂上連続視界ゼロです...
うう...ここまできたのに景色見せてよ。
楽しみにしていた南駒ケ岳への稜線も見えず。
周囲もマッシロ...
しばらく待ってもガスは消えないし、
T井さんも待たせすぎてるので、ヒュッテまで降りて
食事タイム。

ヒュッテのデッキを使わせてもらいます。



ガスがなければすばらしい眺望のデッキです。
こじんまりしてるのもいい雰囲気。



この小屋は事前調べでは無人のはずだったのですが
おばちゃんがお一人おられました。
有料トイレや各種飲み物が購入できます。
ただビールはなかったような...
小屋泊のみでテン場はなしですが、もちろん宿泊も。

この日は朝イチと10:00ぐらいまでは晴れ渡っていて
360度バツグンな眺めだったらしいです...
くーっ、山ってやっぱり朝なんですよねー。
こっちも5:00出発で登ってきたんですけどね（T_T）

しかし主に私の遅さで時間も押してるので下山開始。
すると...

晴れた！



わおー！素敵な稜線ー！
左手奥にはくもの切れ間から木曽駒ケ岳が見え隠れ。



やった！頂上からはダメだったけど
ここまで見えたらいいや♪

標高2500ｍ付近での晴れは最高ですね。
シャッター押す指は止まらないし、
カメラを下ろすと今度はずーっと飽きずに眺めることができて
足が止まってしまう。



ああ！またT井さんが大分先行しちゃってる！
でもこれを眺めるのは止まらない。
ごめんなさいT井さん（^^;

頂上を振り返るとガスが消えていた。
ああー！今なら見えたかもしれないのにー！（T_T）



まあまた次だ。
今はここから見える景色を大事にしよう。



完全に消えはしないけど風に乗って動き続ける雲と
その切れ間から現れる大きな山容。
目の前の鮮やかな緑の真ん中にどこまでも続くかのように
一本通ったトレイル。

泊まりだったら腰を下ろして
お湯沸かしてココアのみながらずっと眺めてるところ。
登りに何時間かかろうが苦労が報われる時。

こういう景色が見たいからやめられないのですよ（^^

途中にあった今にも変形して立ち上がりそうな奇岩。
T井さんは上まで登ったらしい...



さあさあ日帰りは下山も急がないといけない。
下山はそのままピストンコース。

樹林帯を抜け、



降りるクサリ場に緊張しながらもなんとかクリアして、
最後に優しいトレイルを踏みしめて歩いて、



無事車まで生還。
下りの所要時間はがんばって4時間。
トータル12時間半と、結局予定より30分だけオーバーにて
収めることができました。
上出来です♪

ただ、T井さんは走って3時間で下山してて
またもや1時間待ちさせてしまいましたが....
ホントスイマセン....

残念ながらまたもや頂上からの眺望はかないませんでしたが、
稜線で楽しめたので満足です。
またいつか天気のいい時を狙って（^^

以上久々にpapagoniaガチTにて望んだ空木岳でしたー♪



太ったなしかし...











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