まっつんパパの爆走"お外遊び"！！

このシューズのことを知ったのは、Trail Running magazine No.9での望月選手の記事。

シューズの紹介記事ではなかったので小さな写真が載っているだけで名称もわからなかったけど、

　　「コレはカッコいい！！」

と一目ぼれ。
（なんだかんだ書いてますが、最初は見た目に惹かれることが多いんです（^^;）

　　「望月選手も選んでるんだから絶対いいはず！」
　　（いや、多分スポンサーでしょうけどね..）

それから色々調べて、レースではおんたけにて初導入となりました。




いやーこれは戦闘力の高いシューズですよ。
（撮影協力：ウチの長男）










にほんブログ村
↑↓ぜひポチッとおねがいします！

にほんブログ村
↑↓ぜひポチッとおねがいします！

にほんブログ村

これが自身初のスポルティバ。

スポルティバは雑誌やWebではよく紹介されてるし、履いている方のレポも良く目にするメーカー。

けども関西ではフルラインナップを置いてるお店が周りにはなくて、

なかなか縁のなかったメーカーでもあったのです。



そんな中でしたが欧州では老舗のシューズメーカーだし、

他はモデルはいつかでもいいけどこのカンタムだけは履いてみたい、

レース会場でも良く見かけるスポルティバってどんなのかぜひ履いてみたい！

で、色々調べた結果、おんたけに間に合って、この記事までたどりついたのです（^^

ではでは順にまいりましょう。



まずは特徴的なソールパターンのお話。

「モルファダイナミック」というスポルティバが独自に開発したウェーブ状のソールです。



これは大丈夫なのかな？というのが履く前の正直なところでしたが、これがクッション性、

安定性がばっちり。上り下りのグリップ性能もガレ場、ざらざらした砂場でもがっつり喰い付き、

快適に走行できます。

快適といえば最も履いていて最も快適なのは「突き上げ感」のなさ。

今の主流のミニマルシューズに比べたら厚いソールなのでそれは当然なのですが、

ガレ場でも少々の岩や石ころ踏んづけても、そのウェーブ状のソールがうまく分散してくれて

踏みつけてしまったこともあまり感覚として残らないくらいなので、次の一歩を遅れることなく

出し続けることができる、前へ前へと進める。

これは後半になると当然疲れも出てくるロング走には最適だと思いますよ。


ヒールカップ。

頑丈です。がっちりはまってがっちり保護してくれます。



かなりしっかりしているので、ぶれることなくシューズと一体化をさせてくれますね。


アッパー。

見た目ははまるで鎖帷子のようなごつい印象。



そのごつい印象からは分かりにくいけど、Wメッシュ構造になっていて、通気性、水はけともに良好。

特に水はけはザブッと足首まで水に使っても、すーっとサイドから抜けていくのがわかるくらいいい。

あまりにも抜けていくのでおもしろくてわざと水たまりに入ってしまうくらい。

見た目ではわからないものですね。


スポルティバのシューズで特徴的なのが、ベロの部分を覆うパーツ。

ほかのモデルではシューレースごと覆ったりしてますね。



これは一体何の役に立つのか？このパーツのおかげでタイトになるんじゃないの？
（後述します）

なんて思ってましたが、これがあると、「小石や砂が中に入ってこない」んです。

おハズカシながら、この機能についてはおんたけのときも翌日くらいに気づいたのですが......（^^;

おんたけなんて最初から最後まで全編ガレガレのコースですから、小石や砂は満載なわけです。

さらに大雨で大きな水たまりもたくさんありましたから、泥もたっぷりなわけです。

でもこのカンタムはスタートからゴールまで、

一度たりともシューズを脱いで中の石や砂を出すといういことはしませんでした。

その必要がなかったので、全く意識になかったくらいです。

全体の作りがタイト（後述します）という面もあるかもしれませんが、

よくよく考えるとあのコースでこれはすごいことではないかと。

これだと他にも川を渉ったりする箇所が多いトレイルでも安心して突っ込めますね。



サイド部分。

シューレースがミッドソール部分まで届いていて、その上からプラスチックかな？で

補強されています。このおかげでかなり強力に足が包み込まれます。




そして最強のトゥガード部分。

先端がキャップで強化されているだでなく、その横の部分も強化されています。



おかげで小石はもちろん、ある程度の石なら蹴散らしますし、

自ら蹴りにいくほどでなければ、ラン中の流れの中で岩にぶつけても、まあ大丈夫です。

極端なガレ場や岩の突き出た箇所がいくつもあるトレイルで足の置き場に困るときでも、

無敵のオラオラ走りができます（^^

うりゃ、うりゃーっ！かつんかつーーんって具合に。

まあ、常にオラオラ走りがいいかどうかはまた別の話になりますけどね（^^;



以上基本性能はとても快適なシューズですが、他と比べたらどうだろう？

ってことでやってみました。

前足部分の柔らかさ、足の動きへの追従性のチェックです。

はい、結果はこちら！



うーんと、えーっと......

どれもあんまりかわないっすね（^^;　ちなみにどれも同じだけ力かけてます。

ベアグリップはミッドソールがないので当然一番よく曲がってますが、ほかとはそんなに変わりません。

この部分もごつい外見に似合わず柔らかいといいますか、繊細な動きをしてくれるのです。

細かいステップにも十分対応してくれますよ。



あと、ちょっと気をつけないといけないのがサイズ。

このカンタムはおっそろしく作りがタイトです。

後で聞けばスポルティバのトレラン用モデルのなかでは最も細いらしいです（ToT）

スポルティバは欧州表記なので、US表記とまた違うのですが（併記はされている）、

私はいつもはUS 7（25cm）を履いているのですが、ある程度細いということは調べてわかったので、

ちょっといつもより大きめにEU 41ってサイズを選びました。

これはUS 8.5にあたります。でもこれですよ。US 7のログレーサーと比べると....



ほとんどかわんないじゃん！！

横からなんてひょっとして小さい？



ヨーロッパの人の足ってどんなになってるんだろー？これでキツくないのかなー。

なじませてなじませた結果、なんとか今では自分の足型に沿うようになりましたが、

カンタム選ぶならばサイジングは要注意ですね。



書籍Born to Run以降、走り方やシューズが見直されてきて、来年のモデルもトレラン用は

ミニマルシューズが主流のようです。人間本来の足の使い方ができるそれらのシューズは

走っていてとても楽しいですし、地面の感覚がダイレクトに伝わってくるのはなんともいえない

気持ちよさがあります。

スピーディーに下る時なんかは、次の足の置き場に細心の注意を払って、最も負担がかからず、

かつ、前へ進めるポイントを次々に選んでいくというヒリヒリした緊張感もトレイルランの楽しみの

大きな一つですね。



私の手持ちもそんなシューズがメインなんですが、たまーにその緊張感に疲れてくるときがあります。

そんなに神経を研ぎ澄まさなくても、足の置き場に意識を集中せずに、

ただ快適に流して山を走りたいなーって時があります。

そんな時にもこのカンタムはいいと思います。

厚いソールとしっかりした全体のプロテクションはミニマルシューズにはない安心感があります。

その作りからしてロング走向きのシューズですが、近場の山でのトレラン時にも十分その性能を

発揮して、快適なランが楽しめます。



でもシューズに守られる部分が大きくても、足の使い方は変えないようにしないとですね。

前足部の体重移動で左右のアーチを使い、前足部から土踏まず部分の体重移動で縦のアーチを

使って、体に本来備わってるクッション機能を使うようにするのはどっちのタイプのシューズを

履いても同じでないといけないと思います。



まあこのカンタムでもミニマルシューズと同じ走り方ができますから、コースと気分に合わせて、

いろんなタイプのシューズを使えたら、トレランがより一層楽しくなるってことです（＾＾



と、偉そうなこといいながら、真っ黒な両足の親指のツメを治すのと、

すっかり削げ落ちた走力をまた元に戻すためがんばらんといかんというのが、

今の私の状況なんですが....


まず一生懸命走れー！！自分（^^;